雑談力が上がる話し方
たった30秒で、あなたという人間が見破られている
雑談というのは、あなた自身の人間性とか人格とか社会性といったものがすべて凝縮されている。
そしてその「すべて」をたった30秒の何気ない会話の中で見破られてしまっているということ。
初めて話す人でもきまずい空気になる人もいれば明るく楽しい空気になる人もいますよね。
つまり、私たちは無意識のうちに、この人に近づいていいのかどうかを雑談を使って瞬時に判断している。
ここで問題視しているのは「雑談をする」という発想がないとか「人と関わらなくて大丈夫なんで」と言う場合はヤバイ。
とある社会学者の例を。
ピエール・ブルデューというフランスの社会学者は、「面接などでリラックスして人と打ちとけて話せるということ自体、すごい。非常に高い能力だ」と言っています。
そしてその高い能力を身につけるのは、人間関係が豊かな環境で育った家の子のほうが有利だと。
つまり、その人が豊かな人間関係の中で育ってきたんだということや、人格的な安定感のあることが雑談から伝わってくるということ。
初対面同士でもリラックスして雑談できるような精神の安定感を持っている、つまり社会性がある。
そこまでのことがたった30秒で見破られてしまう。
目の前の相手の、「見えているところ」をほめる
まず「ほめる」ことが大事。
どんな些細なことでもよくてほめることが雑談の基本。
それも真剣にではなく「とりとめのないことをほめる」「なんとなくほめる」のがコツ。
雑談とは、お互いの場の空気を温め、距離を近づけるためのもの。
相手に一歩近づくには、ほめることが近道。
ほんの10秒足らずのやりとりだけで、お互いに好意をベースにした人間関係の土台が、無理なく出来上がる。
よほどひねくれた考えをしない限り「この人は自分を悪く思ってない」と感じる。
「内容」よりも「行為」に意味がある
「ほめ」の内容ではなく「ほめる」という行為そのものに雑談という目的がある。
価値観は人それぞれ。
人の数だけ価値観はあります。
雑談は、価値観を発表したり、押しつけ合ったり、議論したりするものではありません。
相手を「受け入れる」ための行為です。
だからこそ、極論をすれば”何でもほめりゃいい”。
相手を「受け入れる」ための行為。
無難にほめられないとかほめることに緊張するとかそれは自分のことを考えているから。
そもそも雑談は「中身がない」ことに意味があってその場にいる人たちと同じ空気を共有するため場の空気を作るために雑談がある。
相手を褒める時もネクタイ談義をするわけでなくポジティブな感想を言うことであいての返事を引き出すこともできる。
まとめ
- 雑談は、あなた自身の人間性とか人格とか社会性といったものがすべて凝縮されている。
- 雑談は、価値観を発表したり、押しつけ合ったり、議論したりするものでなく、相手を「受け入れる」ための行為。
- 雑談は、その場にいる人たちと同じ空気を共有するために、場の空気を作るためにある。
上記以外にも
- 雑談にオチはいらない。「すべらない話」でなくていい
- 国分太一君に学ぶ、「覚えている」能力
などなど
いかがだったでしょうか。
何気ない会話にその人のトークセンスが隠されてるようですね、確かに、雑談が出来る人には良い印象があります。
以上
なみきの部屋からのお便りでした。