プロカウンセラーの共感の技術
「考えるな、感じろ」ブルース・リーの教え
私たちは、一瞬、一瞬のこの今の現実を生き、感じています。
にもかかわらず、「感じていること」にまったく注意を払わず、「考えること」に没頭し、アタマの中に作り出された観念の世界の中で生きていることが実に多いのです。
つまり、まずは「感じる」ことが必要。
リラックスして感じていることに注意を向けることが”共感”のはじまりだといい、相手を前にしても考えに耽っていても共感はできない。
せっかく目の前に相手がいて、一生懸命話を聞いている状況があったとしても、肝心の聴き手のほうが頭の中で必死に何かを”考えて”いて、自分が”感じて”いることにまるで注意を払っていないのであれば、それは共感からはほど遠い状態だと言えるでしょう。
共感をするためにはその考えている状態に気づくことがスタート。
すべてをありのままに感じる
感じることに注意を向けるコツとして、誰かと会っている時にあるいは誰かを想いながらその瞬間、その瞬間に感じていることに注意を向ける、つまり共感は「プロセス」。
感じることに意識しながら、話を聞いていると、いろいろな価値観が生まれるわけですが、このような価値観を、判断抜きですべてありのままに、感じることが大切だといい、このような態度を、カウンセリングでは「非審判的な態度」「価値判断抜きの態度」といい、共感において非常に重要。
相手の発言を聞くと心の中に色んな思いや感情がわくし相手によっては、妬みや競争心、自分の中のコンプレックスが刺激されたと感じることもある。
けれども、その思いや感情を自分も相手も自覚してるわけでなくただ、なんとなくモヤモヤして「反射的に反論したくなる!」ということは、割と多かったりする。
その対処法について、自分が感じていることにじっくりと注意を向けてみる。
そうすれば、自分がコンプレックスを刺激されて、嫌な気持ちになったことが感じられる。
それを、一度、「味わうようにじっくり感じる」ことをしてみましょう。
そして、そのまま放っておく。
それに囚われる必要はありません。
自分の中にそういう気持ちがあったのだと気づいて、放っておきます。
それができれば、反射的に相手に嫌みなことを言う必要はなくなるでしょう。
「感じて、気づいて、感じる」このプロセスが、共感には必要。
ちなみに、「感じるられること」に正しい、間違ってるとかは関係なくて競争心であれ、コンプレックスであれまずはニュートラルに目を向けることが大事。
その気持ちを大事にすることができれば相手の話を素直に聞けるようになる。
まとめ
- 「考えるな、感じろ!」ブルース・リー
- 「共感」には「感」という字があるように「感じていることに注意を向ける」ことが大事
- 共感は、その瞬間、その瞬間に感じていることに注意を向ける「プロセス」
- 自分の感情を判断せず、ありのまま受け止めること
- 反射的に反応しないコツは、自分の感情に注意を向けて、その気持ちを放っておくこと
他にも
- 「悲しいんです」「悲しいんだね」─共感と反射
- 言葉にされないものを聴き取る
いかがだったでしょうか。
誰かと話してる時に違う事考えてること、よくあります。
ちゃんと聞いて、何を感じたか、共感していきたいところです。
以上
なみきの部屋からのお便りでした。